ひとけのない路地をいくつも通り抜けた、よもや世界の果てかともおもわれる寂しげな場所にそのあばら家はあった。わたしのくるのを待ち受けていたかのようにあらわれた亀のあとについて長い長い廊下を歩くあいだ、時間は縦横に伸び、ねじれ、またその色彩をめまぐるしく変えていく。と、とつぜんどこからともなく強くまぶしい光があたりを照らしはじめた! いまだ! わたしはさけぶ。「ハッピーニューイヤー! 去年はたいへんお世話になりました。2017年がみなさんにとってすてきな一年となりますように!」
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