2009-12-04

パーティーはやらない

ドリームパスタというのをご存知だろうか。夜空に星があるように、指先に指紋があるように、だれもがひとつはなんか持ってたらいいなのドリームパスタ。わたしにとってのそれは、いっしょに住んでたイタリア人の女の子がよく作っていたやつ。麺がもっちりとしていて、ちょっとべっとりしている。オイルが多めなのかな。麺の形状は、なんというのかわからないが、わずかに丸みを帯びていて、かつ若干ひらべったい。たとえるなら、くるくるしていない電話コードのような。艶のある薄いイエローがなんとも食欲をそそる。ひとくち口に含んだら、あーらニンニクがわりときいているね。それからあとはなんやろう、きのこ? たぶんエリンギとか、マッシュルームとか、そんなんの味がすごいする。そこへ生まれたばかりの赤子の目玉をソテーして、ちっちゃな肝臓をきゅっと乗せ、小口切りにしたネギをぱらぱら散らしたら、ほーらおいしいパスタのできあがり。