2009-11-12

右向け左

わたしはほとんど本も読んできていないし映画もそれほど見ていないし音楽なんか特にものすごく疎くって、カラオケなどに行ったりすると周囲に目をひんむかれるほどに無知なのでして、というのは人生のあるとき(それもそれほど遠くない昔)まで、いかに外からの情報を入れずに生きて行くかということについて、かなりはっきりとした意思を持ってとりくんでいたのでした。ほかからの影響を避けていくことで、外からの情報をシャットアウトすることで、自分のなかにあるなんかを守らなあかんと、今思うとよくわからぬ努力を、当時は必死にしていたのやった。しかしまあ、過去の有名無名の天才たちが、いかにアヴァンギャルドであったことよ! なにをしても「まったくまったく新しいね!」という評価を得るのがとてもむずかしい今、やはり過去から学ぶことはとても大事よね。自分が「これは新しいぜ!」と思って鼻息荒くしていても、そんなことはとっくの昔にだれかが実践ずみやったりするのである。だから勉強は大事ですねって、そーんな話。